ひとことまとめ
2026年10月21日未明(日本時間)、SpaceXは2026年第3四半期決算を発表しました。売上高は145.8億ドルで前年比161%増、純利益は44億ドルとなり、2026年6月の上場以来初の四半期黒字を達成。AI事業(スーパーインテリジェンス)の収入は75.6億ドルで前年比830%増となり、四半期売上の52%を占め、スターリンクを抜いて最大の収入源になりました。
イベント概要
- 2026年10月21日未明(日本時間)、SpaceX(SPCX.US)は2026年9月30日までの第3四半期決算を発表しました。2026年6月の上場以来2回目の四半期決算で、初の四半期黒字です。
- 売上高は145.8億ドルで前年比161%増、LSEGアナリスト予想の127.2億ドルを上回りました。純利益は44億ドルで、前年同期は10.5億ドルの純損失、予想15.7億ドルも大きく上回りました。
- 調整後EBITDAは88.1億ドルで前年比306%増、予想を30%以上上回りました。
重要情報
| 指標 | 数値 | 前年比 | 市場予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 145.8億ドル | +161% | 127.2億ドル(LSEG) |
| 純利益 | 44億ドル | 黒字転換(前年は10.5億ドルの純損失) | 15.7億ドル |
| 調整後EBITDA | 88.1億ドル | +306% | 予想を30%以上上回る |
| AI事業(スーパーインテリジェンス)収入 | 75.6億ドル | +830% | 64.7億ドル |
| スターリンク収入 | 52.5億ドル | +69.4% | 予想を上回る |
| 打ち上げ事業収入 | 17.7億ドル | +6% | 14.6億ドル |
| 名目算力(Nameplate Compute) | 1.7GW | 6月末は1.4GW | — |
背景と影響
- 収入構造が逆転しました:今四半期はAI事業が総収入の52%を占め、3カ月前はスターリンクが約55%、AIは33%でした。AI部門は前四半期に12.6億ドルの損失を出しましたが、今四半期は黒字化し最大の収入源に。成長の原動力は新規クラウド契約の獲得、Cursorの買収、企業・消費者向けのGrok採用拡大です。
- スターリンクの利用者は1360万人に増加(前期比+160万人)、消費者ARPUは前期比5%増の69ドル。
- 決算電話会でイーロン・マスク氏は、2027年に10GWの算力稼働に自信があり、翌年に20GWに達する可能性も排除しないと発言。2027年末までに年間経常収入(ARR)が5000億〜1兆ドルに達するとの見通しを示し、2028年の収入は1兆ドルに達すると述べました。
- マスク氏は電話会で合併観測に応じ、テスラとSpaceXの合併には多くの利点があり、両社は合併を検討する特別委員会を設置したと説明。自身は利益相反のため委員会には参加せず、合併には株主の支持が必要と述べました。
- 市場反応:決算発表後、前取引日に0.11%下落していたSpaceX株は時間外取引で上昇に転じ、一時8%超の上昇を記録しました。
