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Mistral Le Chonk深掘り:欧米公開重みは中国モデルにどう応えるか

Mistral Large 4(Le Chonk)が約1.05兆パラメータで重み公開。構成・価格・コーディング/サイバーセキュリティ性能、中国製公開重みとの格差を整理する。

一言まとめ

Mistral Large 4(Le Chonk)は総約1.05兆・活性化約520億パラメータで重みを公開し、コーディングと防御的サイバーセキュリティで欧米公開重みをリードする。ただし総合知能指数では中国製公開重みが上回ることも同社が認める。

背景 ​

2026年10月29日、仏Mistral AIは旗艦モデルMistral Large 4(ML4、コード名Le Chonk)の重みを公開した。同モデルは10月6日に公開プレビューされ、フィードバックを踏まえ強化学習を拡大してきた。Mistralはこれを西方公開重みの最有力の一つと位置づけ、コーディング・エージェントと防御的サイバーセキュリティを強化した。

要点1:構成と学習 ​

  • 細粒度MoE:ルーティング専門家128、1トークンあたり4活性化+共有専門家1。
  • 総約1.05兆パラメータ、1トークンあたり活性化約520億(埋め込み・出力層除くと490億)。
  • ネイティブマルチモーダル:画像入力可、16億パラメータのPixtral風視覚エンコーダ。
  • 欧州の自社データセンターでNVIDIA Grace Blackwell 3800基によりゼロから学習。160超の言語にネイティブ対応。

要点2:ベンチマークとコーディング ​

  • Cognition社の非公開FrontierCode 2.0で19.7%を記録し、GLM-5.3、Kimi K3、DeepSeek V4.1 Flashを上回る。
  • Artificial Analysis Coding Agent Indexは48%でGLM-5.3とほぼ並ぶが、タスクあたり使用トークンを47%削減。
  • Terminal-Bench 4.0は41%(プレビュー比+13pt)、出力トークン30%減。
  • Surge Codeの盲検好み評価ではClaude Opus 5.5に次ぐ2位。

要点3:サイバーセキュリティとライセンス ​

  • Artificial Analysis Cyber Indexは51%。JailbreakBench/StrongREJECT/AgentHarmの悪意ある要求への平均拒否率は96.6%。
  • Mistralエコシステム公開重みライセンス(修改版MIT)で公開。利用・改変・微調整・商用可。ただしMaaS事業者は別途商用ライセンスが必要。
  • API価格は入力$0.70/百万、キャッシュ入力$0.07、出力$2.10。Blackwell向けNVFP4量子版も提供。

要点4:公開重み競争への意味 ​

Mistralの知能指数v5は26で西方公開重み最高だが、総合指数では中国製公開重みが上回ると同社が明言する。Le Chonkの意義は全面勝負ではなく、自己ホスト可能・商用ライセンス可能で、コーディングとサイバー用途に十分強い大規模重みを西方企業に提供する点にある。

データと参考 ​