ひとことで言うと
GB/T 20234 は中国の電気自動車充電インターフェース(プラグ/ソケット)を規定する国家推奨規格であり、2023 年に大規模な改訂が行われた。交流、直流、大電力直流インターフェースの現行バージョンはそれぞれ異なるため、引用時には年号の確認が必要だ。
規格の位置づけ
GB/T 20234『電気自動車の伝導充電用接続装置』は、中国の国家市場監督管理総局と国家標準化管理委員会が共同で公布し、工業・情報化部が主管する、全国自動車標準化技術委員会が管理する充電インターフェースの中核規格である。充電プラグとソケットの形式、接触子の定義、構造寸法、機械的・電気的要求を規定し、異なる車種と充電スタンドの間の相互運用性を確保する。
注意:規格番号に「T」が付くものは推奨規格である。ただし、契約書、入札文書、認証の根拠として引用された時点で拘束力を持つ。
規格体系:4 つの構成部分
| 部分 | 名称 | 現行バージョン | 公布/施行 |
|---|---|---|---|
| 第 1 部 | 共通要求 | GB/T 20234.1-2023 | 2023-09-07 公布・施行 |
| 第 2 部 | 交流充電インターフェース | GB/T 20234.2-2015 | 2015-12-28 公布、2016-01-01 施行 |
| 第 3 部 | 直流充電インターフェース | GB/T 20234.3-2023 | 2023-09-07 公布・施行 |
| 第 4 部 | 大電力直流充電インターフェース | GB/T 20234.4-2023 | 2023-09-07 公布、2024-04-01 施行 |
間違えやすいポイント:
- 交流充電に対応するのは第 2 部(20234.2)であり、第 3 部ではない。
- 2023 年改正で更新されたのは第 1、3、4 部。交流充電インターフェースは依然として 2015 版が有効であり、「GB/T 20234.2-2023」は存在しない。
- 直流充電インターフェースの現行バージョンは 20234.3-2023 であり、引用時に 2015 年の旧版を使わないこと。
2023 年改正のポイント
2023 版の改正は、800V 高電圧プラットフォームと超急速充電技術の普及という産業ニーズに対応したもので、主な変更点は以下のとおり:
- 定格パラメータの引き上げ:直流充電インターフェースの定格電圧・定格電流の上限を引き上げ、高電圧・超急速充電のシナリオに対応。
- 安全対策の強化:絶縁安全、温度監視、機械的耐久性、環境耐性の要求を整備し、高温低温、高温多湿、振動などの過酷な環境に対応。
- 超大電力条項の新設:第 3 部で直流急速充電の要求をアップグレードし、第 4 部で大電力直流充電インターフェース体系を独立して新設(第 3 部のインターフェースとは互換性なし)。
- 検査規則の統一:試験方法と検査規則を規範化し、車両と充電スタンドの相互接続性を向上。
関連規格の体系
| 規格 | 対象範囲 | 性質 |
|---|---|---|
| GB/T 18487.1-2023 | 伝導充電システムの共通要求(分類、感電保護、構造性能) | 推奨 |
| GB/T 27930 シリーズ | 直流充電時の充電機と車両間のデジタル通信プロトコル | 推奨 |
| GB 44263-2024 | 伝導充電システムの安全要求 | 強制 |
| NB/T 33001/33002 など | 充電機・交流充電スタンドの技術条件と検査方法 | エネルギー業界規格 |
実務上の引用アドバイス
- 年号を確認する:入札書類や製品ドキュメントで規格番号を引用する際は、正確な現行バージョンの年号まで必ず記載する。
- インターフェースの種類で使い分ける:交流充電スタンドは 20234.2、直流充電スタンドは 20234.3 を引用し、超急速充電の計画では 20234.4 の導入ペースを評価する。
- 車種の対応を確認する:直流急速充電スタンドの大多数は GB/T 20234.3 のインターフェースに準拠しており、新インターフェース体系の採用は車種の普及状況に応じて決める。
データソースと参考
- 全国標準情報公共サービスプラットフォーム(GB/T 20234.1-2023 規格情報):openstd.samr.gov.cn
- 国家市場監督管理総局・国家標準化管理委員会による 2023 年国家規格公布公告
- 充電スタンド国家規格体系の解説(特能充 TNC):tncxny.com