要約
DeepSeek V4.1 Flashは2026年9月10日にリリースされ、DeepSeek公式ベンチマークでV4 Proを全面上回った(DeepSWE v1.1:74.2対62.7)。ピーク時出力価格はV4 Proの約30%。V4 Proは2026年9月14日12:00(北京時間)にサービス終了となり、リクエストはV4.1 Flashに自動転送されFlash価格で課金される。
各モデルの概要
DeepSeek V4.1 Flash:2026年9月10日リリース。新アーキテクチャのCausal-Encoder-Decoder(因果エンコーダー・デコーダー)を採用し、ネイティブの視覚理解をサポート。MITライセンスでオープンソース化され、Hugging Faceに重みが公開されている。
DeepSeek V4 Pro:V4シリーズのフラッグシップ。総パラメータ約1.6兆(活性化約490億)、複雑な推論とエージェントタスク向け。2026年9月14日12:00(北京時間)にサービス終了予定。
DeepSeek V4 Flash(旧版):2026年7月31日リリースのV4 Flash正式版。総パラメータ約2840億(活性化約130億)。現在は終了し、リクエストはV4.1 Flashが引き継ぐ。
主要パラメータ比較
| 項目 | V4 Pro | V4 Flash(旧版) | V4.1 Flash |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | V4 MoE | V4 MoE | V4.1 Causal Encoder-Decoder(40層) |
| 総パラメータ | 約1.6T | 約284B | 552B(視覚エンコーダ含む763B) |
| 活性化パラメータ | 約49B | 約13B | 入力8B / 出力16B |
| コンテキスト長 | 100万トークン | 100万トークン | 100万トークン |
| 最大出力 | 384Kトークン | 384Kトークン | 384Kトークン |
| 視覚理解 | 非公開 | 別途Vision-Exp版 | ネイティブ対応(DeepSeek-ViT) |
| オープンソース | 非公開 | 非公開 | MIT、重み公開(Hugging Face) |
| 並行上限 | 500 | 2500 | 2500 |
| 出力価格(オフピーク) | 100万トークンあたり1.98ドル | 0.66ドル | 0.60ドル(4元) |
| 出力価格(ピーク) | 100万トークンあたり3.96ドル | 1.32ドル | 1.20ドル(8元) |
| API状態 | 9月14日終了、V4.1 Flashへ転送 | 終了、V4.1 Flashが対応 | 提供中、モデルid:deepseek-flash |
主な違い
- 性能で全面逆転:DeepSeek公式ベンチマークで、V4.1 FlashはDeepSWE v1.1で74.2(V4 Pro 62.7、V4 Flash 54.4)、Terminal-Bench 2.1で90.6(V4 Pro 87.9)、CyberGymで88.1(V4 Pro 83.3)。
- コスト大幅低下:ピーク時出力は100万トークンあたり1.20ドルで、V4 Pro(3.96ドル)の約30%。キャッシュヒット入力は0.006ドルでV4 Pro比約86%減。
- 新アーキテクチャ:入力8B/出力16Bの非対称活性化により、大量コンテキストを読み少量の出力を生成するエージェントタスクの計算コストを最適化。
- 視覚を主力モデルに統合:旧V4 Flashと視覚実験版へのリクエストはすべてV4.1 Flashが引き継ぎ、テキストと画像処理が単一の主力APIモデルに統合。
選定アドバイス
- コスト重視の日常・エージェントタスクにはV4.1 Flash(モデルid:deepseek-flash)を推奨。性能はより高く価格はより安い。
- V4 Proを運用中の環境は、2026年9月14日12:00(北京時間)以降、リクエストが自動的にV4.1 Flashへ転送されFlash価格で課金される。コード変更は不要だが、同じプロンプトで事前に出力比較を推奨。
- 2026年9月10日時点で、V4.1 FlashのベンチマークはDeepSeek公式発表のみで、独立した第三者による再検証は未公表。
データソースと参考
- 36Kr(テンセントテック):DeepSeek V4.1 Flash 発表詳細
- Apidog:DeepSeek-V4.1-Flash vs V4-Pro vs V4-Flash 比較
- 36Kr:Flashシリーズ最大60%値下げ
- ZOL:DeepSeek V4.1 Flash発表
