一句话总结
ムーアスレッズ(688795.SH)が10月28日夜に発表した第3四半期決算は、売上高15.523億元(前年比1773.92%増)、親会社株主に帰属する調整後当期純利益2007.24万元が上場後初めて四半期ベースでプラスに転換した。中国国産GPUのリーダーが商業規模で初めて損益分岐点を超えた。
決算解読:前年比+1773.9%高成長の構造と質
ムーアスレッズ(688795.SH)は10月28日夜に第3四半期報告を発表した。同社2026年第3四半期報告(新浪財経が10月28日に報道し検証済み)によると、Q3売上高は15.523億元、前年比1773.92%増、前四半期比55.43%増で四半期過去最高を記録した。
この前年比17倍超の成長は基数に照らして読む必要がある。前年同期の売上高基数は極めて低く、上前後の投資期の体量だった。トレンドとして意味を持つのは前四半期比55.43%の連続拡大だ。四半期売上は一回限りのパルスで押し上げられたのではなく、すでに低くない基数の上でさらに伸びている。
累計ベースで成長の質を見る。同社報告によると、2026年第3四半期累計の売上高は32.89億元、前年比319.15%増。累計売上総利益は17.7億元、同263.9%増。直近12ヶ月の売上高は約40.1億元。売上総利益17.7億元を売上高32.89億元で割ると、総合粗利益率は約54%となる。売上が急拡大しながら粗利益構造が価格戦争で壊されていないことが、成長の質を判断する鍵指標だ。
黒字転換の質:調整後純利益の初転換が意味するもの
今期決算で最もシグナル効果がある数字は、調整後(非経常項目控除後)の親会社株主に帰属する純利益だ。同社報告によると、Q3の親会社株主に帰属する純利益は4926.04万元、調整後純利益は2007.24万元で、いずれも前年比で黒字転換した。うち調整後純利益は上場以来初めての四半期プラスだ。
なぜ調整後の口径を強調するか?親会社帰属純利益には政府補助金や投資利益などの非経常項目が含まれうるのに対し、調整後純利益はこれらを除き、本業自体の収益創出力をより反映する。四半期2007.24万元という絶対額は大きくない。だがそれは初めて証明した——ムーアスレッズの主力GPU販売事業が、この四半期の規模で自社の研究開発と運営コストを賄えるようになったことを。
研究開発投入と対照させて黒字転換の質を測る。同社報告によると、Q3の研究開発投入は5.71億元、前年比87.89%増。第3四半期累計の研究開発投入は13.40億元、前年比55.72%増で、すでに2025年通年を上回る。つまり同社は研究開発投入が前年比約9割拡大する中で調整後プラスを実現した。利益は研究開発削減で捻出したのではなく、売上規模が費用率を押し下げたことで稼ぎ出されたのだ。
需要側:インテリジェントコンピュートセンター、クラウド事業者、JDクラウドの10万カード受注
売上はどこから来たのか。同社の業績説明が需要側の構造を示す。ムーアスレッズは JDクラウドと十万カードの全機能型GPUクラスターを建設する予定。MTT S5000インテリジェントコンピュート製品の顧客は、インターネット・クラウドサービス事業者、トークンサービス事業者、AIイノベーション企業、通信事業者・インテリジェントコンピュートセンター、研究・政企などに及ぶ。
JDクラウドの十万カードクラスターは、その中で最も重量級の単一受注シグナルだ。十万カード規模の調達と建設は、国産GPUが初めて主流クラウド事業者の大規模本番環境に入ったことを意味する。試験プロジェクトではない。顧客名簿がインターネット企業・クラウド事業者から通信事業者・コンピュートセンターまで広がることは、MTT S5000の出荷が単一顧客依存ではなく多業種に広がっていることを示す。
需要側と供給側をつなげて見る。第3四半期累計32.89億元の売上高、直近12ヶ月約40.1億元の体量は、インテリジェントコンピュートセンター建設ブームとクラウド事業者の国産代替需要の重なりに対応する。Q3が前四半期比さらに55.43%増ということは、この需要が第3四半期でまだ加速しており、天井を打っていないことを示す。
格差と余地:国産GPUは主流プレイヤーまであとどれくらいか
転換点が成立するかは、冷静に格差と照らし合わせる必要がある。確認できる事実はこうだ。ムーアスレッズのQ3単期売上高15.523億元、直近12ヶ月約40.1億元、調整後四半期純利益2007.24万元——これは国産GPU商業化の真のマイルストーンだ。だがグローバル主流GPUベンダーの体量とは依然として桁違いの差がある。
同社自身の開示から見て、その競争力の物語は二点に集約される。一つはMTT S5000製品ラインがクラウド事業者・通信事業者・コンピュートセンターなどの主流調達名簿に入ったこと。もう一つは高い研究開発投入の下で調整後黒字を実現し、単位経済モデルが回り始めたことを証明したこと。主流プレイヤーとの製造プロセス・ソフトウェアエコシステム・カード単体性能の具体的な格差について、同社報告に比較可能なデータ開示はなく、沈黙から推測すべきではない。
下しうる結論は抑制的だ。四半期17倍の成長に加え調整後純利益の初プラスは、国産GPUが研究開発投資期から商業検証期に入ったことを印す。だが2007.24万元の調整後利益は、次世代製品の大規模反復に必要な利益の厚みにはまだ相当な距離がある。この転換点をより正確に位置づけるなら、それは国産GPU商業化の「最初の損益分岐四半期」であって、競争構囚が決したゴールラインではない。
